排便時のオムツ交換や陰部洗浄、大変ですよね…。
私は、介助が得意ではないので、いつも苦戦していました。
しかし、苦手なのは変わりありませんが、やっていくうちにコツがあるのだと気づきました。
コツは、便汚れをなるべく手早くしっかりと拭き取ることと、洗浄時に使用するお湯の量を使いすぎない工夫をすることかと思います。
先輩やナースに教えていただいたことも含め、シェアします。
ベッド上でのオムツ交換を想定しています。現役の方、もし、もっと効率の良いやり方などご存じでしたらシェアしていただけると幸いです。
用意するもの
・お湯が入った(お風呂のお湯~ちょっとぬるめ)陰部洗浄ボトル。現場ではこのタイプを使っている所が多い気がします。(モノタロウのサイトに飛びます)その他、100均で売っているドレッシング用のボトルで代用している方も多いようです。ただし、入るお湯の量は陰洗ボトルに比べて少なめかと。陰洗ボトルは角度がつけやすいのでトイレ等でも使用しやすいです。使用状況に合わせてお選びいただければ。
・プッシュ式の泡ソープ。(泡で出てくる容器をお持ちなら、中身は普段使っているボディーソープでも良いと思います。)
・ビニール手袋。
・交換用の衣類・紙おむつ(紙パンツ)・パット・横シーツ等
・トイレットペーパー1ロール。(あらかじめクルクルと巻いてまとめておき、片手で使いやすくしておくと楽です)あれば、トイレに流せるチリ紙(落とし紙)。←昔おばあちゃんの家にあったようなチリ紙です。
・ゴミ袋(大きめのスーパーの袋でOK。切れていないもの)。あと、古新聞があれば、汚れたパットやオムツを包んでから捨てられるのでにおい対策になります。なくても平気ですがあればぜひ活用していただければ。
・持ち手がついているちょっと大きめのバケツ(汚れた衣類等を入れるのにあると便利)
・清拭タオル。 便の状態によりますが濡らして絞ったものは5~6枚用意しておくと良い。(手指が汚れたとき用もあると良いです。トイレットペーパーだけでも良いですが、洗った後の拭き取り時に水分を含んでボロボロになってしまいます。清拭タオルですと水分をしっかり吸ってくれますので、あると負担が減り便利です)
・上記のものを乗せて運べるワゴン。(わざわざ購入することもないと思いますがあるととても便利です。私は、ワゴンがない現場では、大きめのバケツに必要物品を入れて移動していました。)
あとは、もしベッド上で過ごすことが多い方なら、お尻の下に横シーツ(防水シーツ)や大判のバスタオルを敷いてあるとシーツの汚れが防げます。
手順(紙おむつとパットを使用していると想定)
①窓を開ける。(換気)ビニール手袋を装着。ゴミ袋を広げゴミを捨てやすい状態にしておく。パジャマ等のズボンを介助にて脱いでいただく。衣類が汚れていたらバケツに入れる。
②テープ式オムツであればテープを外し開く。紙パンツであれば両端のつなぎ目を破って開く。
③パットの汚れが少なければ、そのまま便汚れの拭き取りを行う。パットのきれいな部分(あれば)で便をなんとなく拭き取りながら、パットを外しゴミ袋へ。オムツで水分を受けるため、下のオムツ(紙パンツ)はそのまま。多量の泥状便等の場合、陰部付近の拭き取りをペーパーで行った後、パットを外してしまった方がスムーズ。(水分を吸わないのと、汚れやすいので)
④用意していたペーパーで汚れをできるだけ拭き取る。使用したペーパーはゴミ袋へ。(便の状態によってはたくさんペーパーを使います。清拭タオルに余裕があれば、この後濡らして絞った清拭タオルでの拭き取りを行うと後がスムーズです)
⑤泡ソープで洗浄。
⑥洗浄後、泡をペーパー等で拭き取る。(これはナースに教えていただきました。この工程を入れるだけでお湯で洗浄する際かなりやりやすくなります)
⑦陰洗ボトル内のお湯で汚れを流す。(⑥の工程を行うことで、使用するお湯の量が減り、シーツ等を汚す確率が減ります。)
⑧清拭タオルで水分や残った汚れを拭き取る。(この後、必要に応じて保湿クリーム等を塗る)
⑨新しいオムツ(紙パンツ)&パット&ズボンを介助にてはいていただく。
最後に
介護職員になる前に研修を受けるのですが、上記の青字部分を知らずに行っており、排泄介助時に時間をかけてしまっていました…。介助される側も、時間がかかると苦痛ですので、申し訳ないことをしていたなと感じます。もっと細かい、正式なやり方、というのはあると思いますが、ご家庭で行う場合、ご自分を縛りすぎず、少しでも双方負担の少ないやり方で行うことが大切だと思います。やらなければいけないのは排泄介助だけではないので。くれぐれも完璧を追い求めすぎず、ご自身を追い詰めないようにしていただきたいです。
排便時のオムツ交換については、youtubeで動画を上げてくださっている方もいらっしゃいます。私は細かい部分は端折ってしまっていますが、動画ですとイメージしやすいかと。(こちらの動画ではパットを使用していませんが、オムツ装着時にパットは使用した方が私はやりやすいです。)
上記動画のコメント欄では色々な意見がありますが、左右されすぎずご自身がやりやすい方法を探っていくことが大切だと感じます。

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